子どものおもちゃって、気づいたらあっという間に増えますよね。
おもちゃ屋さんだけでなく、ショッピングモール、家電量販店、スーパーやコンビニ。
今は、あらゆる場所でおもちゃが売られています。
意図的に避けて通ろうとしても、子どもはおもちゃが売られている場所をしっかり把握済み。
「これ買って!」とねだられて、買わないと最終的に泣いて騒ぎ始めたりなんかして。
むやみに与えるのは良くないと思いつつも、これくらいなら…とついつい買ってしまうこともしばしば。
私たち親は、なんとなく感覚的に
おもちゃをむやみに与えることは、あまりいいことではない。
と知っています。
だから子どもにおもちゃをねだられると、そこに迷いが生まれるんですよね。
では、具体的に子どもにおもちゃを与えすぎることで、どのような影響があるのでしょうか?
結論からお話すると、
おもちゃを与えすぎることは、3つの悪い影響を子どもに及ぼす可能性があります。
今回の記事では、子どもにおもちゃを与えすぎることによる、3つの悪い影響を詳しく説明していきますね。
おもちゃの与えすぎがNGな理由
物を大事にしなくなる
おもちゃを買ってもらえることが当たり前になってしまうと、一つのおもちゃに対する愛着が低下してしまいます。
「壊れても平気」
「なくしても平気」
だって他にもおもちゃはたくさんあるし、また新しく買ってもらえばいい。
欲しいおもちゃが簡単に得られる環境では、このような思考に陥りやすくなります。
危険なのは、おもちゃの扱い方だけに限らず、生活の中でも「物を大事にする」という気持ちが薄れてしまうことです。
おもちゃを乱暴に扱ったり、雑に扱ったりする子どもは、自分の持ち物にも執着心がありません。
すぐに物をなくしたり、壊したり。
おもちゃの与えすぎだけが原因ではないですが、その要因の一つではあります。
集中力を弱めてしまう
目の前にたくさんのおもちゃがあると、次から次へと新しいおもちゃに興味が移っていきます。
すると集中して遊び込むということができません。
遊び込むって何?
遊び込むとは【子どもが主体的に遊びに入り込むこと】です。
- 考えたり工夫したりする力
- 挑戦しようとする力
- やり遂げる力
など、将来的に「学びに向かう力」を助ける基盤になります。
ブロック、積み木、プラレール、トミカ、おままごと、他にも色々な楽しいおもちゃが目の前にあるとしましょう。
Aくんは、例えばその中から、ブロックで遊ぶとします。何を作ろう?車を作ろうかな。そんな風に遊びを始めました。
その後、なんだか上手く車が完成しません。

あれー?なんだか難しいな。
上手く作れないから、違うおもちゃで遊ぼうっと。
他にもおもちゃがたくさんあることで、すぐに諦めてしまいます。
また、車が完成したとしても、完成したことで満足したり、飽きてしまったりして、すぐに違う遊びに移行してしまいます。
一方、遊び込めている子どもは、
- 上手くできないなら、違うやり方で作ってみよう。
- 車が完成したから、次は道路を作ろう。
- 何を作ったらもっと遊びが楽しくなるのかな。
という思考で、考えたり遊びを発展させたりすることができます。



比べてみると、差は大きいですよね。
片付ける習慣が身に付きづらい
おもちゃが少ないと、収納スペースにも余裕があります。
おもちゃで遊んだあとは、子どもが自分で片付けやすく、片付けようという気持ちに持っていきやすいです。
逆に、既におもちゃで溢れかえっている収納スペースでは、子どもは片付け方に悩み、片付けが面倒になってしまいます。



どこに片付けたらいいのかな?
おもちゃがいっぱいでわからない!
結果的に自分で片付けようとしなくなり、片付けの習慣が身に付きづらくなります。
子どもが片付けないのには理由があるのかも、と立ち止まってみることも大切です!
もしかしたら、おもちゃが多すぎて、片付け方がわからないのかもしれません。
おもちゃが増えてしまった時の対処法
それでもおもちゃは増えます。
誕生日、クリスマス、お祝いなどの時に、子どもへ何かプレゼントを贈りたい、と思うのは親の愛ですよね。
増えすぎたな、と感じた時には、子どもと一緒におもちゃを選択していきながら、断捨離しましょう。
- 子どもが成長し、遊ばなくなってしまったおもちゃ
- 子どもの興味がなくなってしまったおもちゃ
- 破損、故障してしまったおもちゃ
などを中心に、おもちゃの収納を見直していきます。
増えすぎてしまった時はもちろん、定期的に行うことで、子ども自身が考える機会になったり、片付けやすくなったりするので、オススメです。
さいごに
いかがだったでしょうか?おもちゃの与えすぎによる悪影響を改めて考えてみると、少し怖いですよね。
しかし、決しておもちゃ自体が悪なのではなく、おもちゃの与えすぎはちょっとまずいぞ、ということです。
我が家にもおもちゃはたくさんありますが、実はそこまでおもちゃの出番はありません。
我が家の場合、私がフルタイムで働いているので、保育園から帰宅する時間は18時。
そこから、夕飯を食べてお風呂に入って…としていると、平日はほとんどおもちゃで遊ぶ時間がないのです。
休みの日には、朝からおもちゃで遊びますが、散歩へ行ったり遊びに出かけたりすることも多いので、やはりおもちゃの出番は少ないです。
すると、いつもお気に入りのおもちゃでしか、遊んでいないことに気づきます。
おもちゃを買ってもらった瞬間は嬉しいでしょう。
しかし、その熱はすぐに冷めてしまう。
- 「今日はおもちゃは買わないよ」と事前に約束する
- 「誕生日(クリスマス)はこのおもちゃにする?」と話をもっていく
- 「自分のお金で買うならいいよ」と否定はしないで本人にゆだねる
おもちゃとの付き合い方を見直しつつ、おもちゃを購入する時には、家庭でのルールなどを決めておくといいですよね。