子どもが意思表示するようになってからのスーパーやコンビニでの買い物って、かなり大変ですよね。
ちょっと買い物をするだけなのに、予定外のものまで買わされてしまうこともよくあります。
特に子どもはお菓子が大好き。
私の娘も、必ずと言っていいほどお菓子売り場で「お菓子買って~!」とおねだりしてきます。
しかし、
言われるがままに買い与えることは、子どもにとってどうなんだろう?
って考えたことはありませんか?
いつもいつも買ってたら、なんだかわがままな子に育ちそうだなぁ…と、私は当時1歳を過ぎた娘を前に思いました。

うーん、どう対応することが、ベストなんだろう…?



できたら子どもには、我慢することも覚えてほしいよね。
このような疑問に、教育的な視点も踏まえて私なりに考え、答えを出して実践してきました。
現在4歳の娘。
お菓子売り場の前で言い合ったり、叱ったりすることもなく、少しずつ我慢する力がついてきているのかなぁと感じます。
今回の記事が、同じように子どもから「お菓子買って!」とねだられたときの対応に困っているママの参考になれば幸いです。
- 子どもの「お菓子買って!」への対応方法
- 我慢する力の育て方
子どもの「お菓子買って」にはこう答える
子どもが「お菓子買って!」と言ってきたら、私はこう答えています。
「いいよ、今日はひとつだけね」



え!買っていいの?



欲しいお菓子を全て買ってあげるわけじゃないよ。
「ひとつ」っていう約束が大事なんだよ。
一見シンプルな答え方に、これだけ?と思うかもしれませんが、この一言の中に「我慢する力」に加えて、3つの教育的要素を含ませています。
それを説明する前に、子どもの「我慢」について少しお話させてください。
子どもが我慢できないのは当たり前
うちの子、お菓子を欲しがったときに、「今日は買わないよ」「また今度ね」と言っても我慢できないんだよね…。
最終的に、その場で大声で泣いたりするから本当に大変。
これは私のママ友の話なんですが、同じような経験がある方もいるのではないでしょうか。
「買わない」と言うと子どもは反発してきますよね。
だけど、そもそも子どもが我慢できないことは当たり前のことなんです。
まだまだ脳の発達が未成熟の子どもは、気持ちのコントロールが上手くできません。
どうしてうちの子は我慢ができないんだろう…。
と、心配になるかもしれませんが、大丈夫。
子どもは少しずつ我慢することを経験しながら、「我慢できる子」に成長していきます。
私のママ友の場合、お菓子を買わないことは、その子の我慢の許容量を超えていたのかな、と思います。
我慢できないのは当たり前。
最初からできるものではない。
このことを、理解しておきたいです。
我慢の練習をして「我慢する力」を育てる
我慢ができないのは当たり前。
しかし、当たり前だからといって、なんでもかんでも買い与えるのもまた違います。
「できない」から、練習をして「我慢する力」を育てていかなくてはいけません。
私は、買い物で子どもが「お菓子を買って」と言ったときは、「我慢する力」を育てるチャンスだと思っています。
まずは小さな我慢から始めてみる。
「いいよ、今日はひとつだけね」は、そのための一歩なのです。
「いいよ、今日はひとつだけね」のポイント
この答え方は、「我慢する力」を育てることに加えて、次の3つの良さがあります。
- 子どもの気持ちを受け止められる
- 数の概念に触れ、「ひとつ」の意味がわかる
- 約束(きまり)を守ろうとする力が育つ



いまいちピンとこないんだけど…



ひとつずつ解説していくね♩
子どもの気持ちを受け止められる
子どもの気持ちに寄り添うことは大切なこと。
保育の基本ともされています。
ここでの「寄り添う」とは、
ぼく(わたし)は、このお菓子を食べたい。買ってほしい!
という気持ちに
○○くん(〇〇ちゃん)は、お菓子が食べたいんだよね。美味しいもんね。
と共感することです。
「このお菓子、〇〇ちゃん好きだから食べたいよね」とはっきり言葉で伝えてあげるのもいいですね。
自分の気持ちを受け止めてもらえると、子どもは安心するし、私の気持ちをわかってくれてるんだ!と信頼を寄せます。



否定から入らずに、まずはその子の気持ちを言葉にして受け止めてあげることで、親の言葉に耳を傾けてくれやすくなるよ。
数の概念に触れ「ひとつ」の意味がわかる
数の概念ってどうやって教えたらいいのかわからない。
という疑問も、我慢の練習と一緒に解決させることができます。



子どもの興味関心があることって理解が早いから、使わない手はないよね。
1歳を過ぎた頃だと、最初は「今日はひとつだけね」と伝えても、子どもは買ってもらえることに満足して「ひとつ」が何なのかわかりません。
「ひとつ」って1のことなんだよ。
手のひらにそれを握りしめて、徐々に「ひとつ」の意味がわかってきます。
「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」
私は年齢に合わせて、数を増やしていきました。



余談だけど、ちっちゃい指で一生懸命、2や3を示す姿ってかわいいよね。
2歳の2って「ふたつ」ってことなんだ。
3歳の3って「みっつ」ってことなんだ。
数に親しみをもつことが、お菓子を買う場面でも作ることができます。
約束(きまり)を守ろうとする力が育つ
「今日はひとつだけね」
これは、お菓子を買う上での約束事。
子どもはお菓子を買ってほしいから、ママに言われた「ひとつ」という約束を守ろうとします。
「ふたつ」以上でも、同じことですよね。
小さいうちから、きまりやルールを守る癖をつけておくと、
約束(きまり)は守るもの、という意識が子どもの中にできてきます。
子どもの成長で大事なことは、経験の積み重ね。
ちょっとしたことでも「約束を守れた」という経験は、積み重なって子どもの自信になっていきます。
小さな我慢から「我慢ができる子ども」へ
小さな「我慢」の経験を積み重ねていくと、たとえば買い物の前に
今日はご飯の材料を買うだけだからお菓子は我慢しようね。
また今度一緒に買いに行こうね。
と約束できたら、多少渋りはしますが、納得して我慢することができます。
親が強制的に言うことを聞かせる方法もありますよね。
しかし、相手が話を聞いてくれない時には、無理やり言うことを聞かせればいいという思考は、子どもにとってちょっと怖いなと思います。
子どもは素直です。
自分の経験を通して、人格形成していきます。
お友だちが話を聞いてくれないときは、無理やり言うことを聞かせればいい。
こうなる可能性もあるわけです。
なるべくなら、子どもが自分で納得できる方法を模索していきたい、と親としても教育者としても思います。
我が子が4歳になった現在、いったいどれだけ「我慢する力」がついたのか、ということは、目に見えるものではないので計ることはできません。
ただ、小さなうちから生活の中で我慢する場を作っていくことは、いずれ大なり小なり影響していくものだと考えています。
我慢する経験をしていると、今度は様々な場面でダメな理由を説明しても、納得したり、受け入れたりしやすくなりますよね。
参考にしていただけると嬉しいです♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!